リン酸処理ってなんでっか?~88日目 [上棟~造作・軽鉄工事]
お久しぶりです。prostです。
今日は、我が家の「大きな出窓」の外枠に取り付けられるパネルを「リン酸処理」する
工場に見学にやってきました。
ちなみに、今日お邪魔した所は、鉄鋼製品を腐食から防ぐ為の「溶融亜鉛メッキ」施工と、
溶融亜鉛メッキされた鉄鋼製品の表面に「リン酸処理」を行なって、リン酸処理特有の
濃淡模様を生成させる「リン酸亜鉛処理」施工を行なっている工場です。
一応、見学する前に、簡単にネットで下調べしてから、いざ現場へ向かいます。
工場に到着し客間に通されると、この工場の担当者の方々と、パネルを作った鋼材屋さん
と建築家E夫さんがいました。
担当者さんからは、
「正直、住宅の施主さんがわざわざ見学に来るのは珍しい」
と言われて、若干の恥ずかしさを感じましたが・・・、参加者が全員揃い、
「溶融亜鉛めっき」や「リン酸処理」の説明が始まります。
ぶっちゃけ、事前に調べたとはいえ素人の私には詳しいことは分かりません・・・。
私を除く専門家達の熱いトークが続きます。
普通なら、居場所が無くて辛い時間のはずが・・・、
アットホームな担当者さんと強気な鋼材屋さんの、けんかなのか?漫才なのか?分からない
何とも激しい応戦が、みんなの笑いを誘い楽しい時間に。
そして一通りトークが終わると、楽しみにしていた工場見学へGO!!!
事前に説明を受けたので、作業工程も分かりやすく、実際に、ガードレールやら柵やらの鋼材が
亜鉛めっきの槽にクレーンで漬けられて、鮮やかな銀色に染まって出てくるところは圧巻!!!
更に、「リン酸処理」の工程を見学します。
リン酸処理の効果は、めっきに比べて、すべり耐久性の向上や塗装下地の密着度の向上やらが
あるそうですが、そもそも、リン酸化学反応によって得られる「結晶模様」が、迷彩色のような
「濃淡」を産み、鉄の持つ冷たい印象から「温もりのある質感」に変化するという、
表面特性がそのまま建築意匠としての特徴となるというところが最大の魅力だという事です。
と見学が終わると、我が家の出窓のパネルが「リン酸処理」が終わって完成していました。
(それが冒頭の写真です)
写真では分かりにくいですが、淡い「濃淡」が出ていて、光の反射具合で表情が変化します。
きっきれいですやん
思い起こせば、予算オーバーして、見積もり修正を余儀なくされていた時、いの一番に、
素人の私にとっては意味不明の「リン酸処理」という項目を削ろうとしたら、
E夫「これは絶対に残した方がいいです。後悔させませんから!!!」
と言ったかどうかは覚えていませんが(笑)、この項目を何度削ろうとしても、建築家E夫さんに
反対されていた意味がやっと分かりました。
早く、このパネルが取り付けられるところが見たい!!!
~オマケ~
リン酸処理されたパネル早く見たいです!
こだわりのお宅ですね。
こんなのHMではなかなかできないです。
by foo (2010-12-11 16:37)
リン酸亜鉛処理、思わずググっちゃいました(^^)
かなり耐性があがるようですね。
やはり家は耐久性が一番です。
by kurizo (2010-12-12 07:12)
fooさん
Nice&コメントありがとうございます。
こういうプロの提案は、素直に受け入れて
お願いするのが、良い結果になると信じています。
ただ、あの頃は、何でもかんでもケチって、削って
トータル金額を減らそうと躍起になっていました・・・(笑)。
後は、外壁の色とでバランスをとらないといけません。
by prost (2010-12-18 21:31)
kurizoさん
Nice&コメントありがとうございます。
そうです。私も勿論知りませんでした。
でも、工場見学をした際、改めて見直すと
日常生活で見たことがあるものが多かったです。
リン酸処理は、リン酸の分量の違いで濃淡の模様の
出方を調整することが出来るそうです。
by prost (2010-12-18 21:35)